義経と雪深い愛染の山頂のあたりで別れた静は共
の者に金銀を奪われ一夜を山中でさまよい、よう
やく藤尾坂までたどり着いたとき、吉野衆徒に捕
らわれの身となった。そして、この神前で舞を所
望され、僧兵たちを感嘆させたと言わてれている
やがて吉野執行の手で鎌倉へと護送され、静は頼
朝の面前に呼ばれたが「吉野山峯の白雪ふみわけ
て入りにし人のあとぞこいしき」「しずやしずし
ずのをだまきくりかえし昔を今になすよしもがな」
と舞って一座を感嘆させたという。
吉水神社から徒歩8分
境内拝観自由